2007年6月11日月曜日
商品先物取引の仕組み
商品先物取引とは、将来の一定時点で決済の約束をする取引です。将来の一定期日にいくらで商品を売買するという取引の約束をします。その際の価格は約束した時点、すなわち現時点で決めます。例えば、AさんがBさんに、「今年の12月に金1kgを1g2000円で売る。」と、6月に約束します。この場合、Aさんは「金先物を1g2000円で売っている。」Bさんは「金先物を1g2000円で買っている。」ことになります。この金1g2000円という価格が先物価格であり、現在の価格(現物価格)と将来の需給予想で決まります。もし、今年の12月に金価格が1g2200円になっていたら、Bさんは、市場では1g2200円で売っている金を、Aさんから1g2000円で買うことができ、得をします。Aさんは、市場で売れば1g2200円で売れる金を、Bさんに1g2000円で売らなければならず、損しますね。逆に、今年の12月に金価格が1g1800円になっていたらBさんが損して、Aさんが得しますね。このように、商品先物取引は将来の商品の価格変動リスクをなくすためのものです。日本では、江戸時代に農作物(主に米)の価格が、収穫量に応じて乱高下するのを防ぐために、収穫前に取引価格を決めていたのが始まりです。上の金取引の例では、Bさんは購入金額200万円を今すぐ用意する必要はなく、小額の証拠金を用意すればOKです。Aさんも金1kgを用意するかわりに、証拠金を用意する必要があります。約束の手付金のようなものですね。証拠金の金額は商品ごとに定められており、金1kgの取引の場合、9万円です。ここで、約束の果たし方には2通りあります。一つ目は約束の12月に、Aさんの金1kgとBさんの200万円を交換する方法、二つ目は、差金決済といって、AさんとBさんが損得したぶんを計算し、その差額だけ支払う方法です。例えば、12月に金価格が1g2200円に上がっているとしたら、Aさんの用意すべき金1kgは220万円の価値がありますね。これをBさんの200万円と交換すれば、Aさんは20万円の損、Bさんは20万円の得です。この場合、AさんからBさんに20万円支払って、取引を終了するのが差金決済です。現在ではほとんどの取引は差金決済です。現物でもらうことも可能ですが、金ならまだしも、砂糖とか大豆とか原油とか、大量にもらっても仕方ないですよね。差金決済の場合、12月までであれば、「12月に金1kgを売買する約束」を第三者に転売することにより、いつでも決済することが可能です。ただし、7月には「12月に金1kgを売買する約束」の先物価格が1g2100円になっているかもしれません。この場合、「金1kgを1g2000円で売っている」Aさんは、先物価格が1g2100円に上がっているので、1kg分で10万円の損となります。「金1kgを1g2000円で買っている」Bさんは、、先物価格がg2100円に上がっているので、1kg分で10万円の得となります。このように、途中で転売する場合には、差金決済のみです。
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